アシックス
スカイセンサー aX
前年と同じもの
参加記念品Tシャツの胸側のプリント．大会ロゴマーク，コース地図，スポンサーロゴ，そしてでかい「挑」の字など，にぎやかなイラスト
プロローグ
４年前の初挑戦以来，この大会での完走を年間目標の一つとしてきたが，今年はいよいよ５回目である．毎年，苦しみながら走るゴールまでの後半には，これが生涯最後の挑戦になるに違いない，と思いながら苦しみからの解放を求めてゴールを目指してきたのに，なぜか数日過ぎると翌年再挑戦することが当たり前のように思ってしまう．苦しみが美化されるという，たちの悪い中毒症状をもたらすのがウルトラマラソンなのだ．
札幌を出発したときはどんより曇っていて，フロントウインドウには霧雨の小さな水滴も・・・
大会前日の早朝（土曜日の５時４０分）に車で札幌を発ったときには，とうに日の出時刻を過ぎているのに薄暗く，霧雨っぽい天気だった．我が家から８km走ると高速道路札幌インターで，ここから旭川まではひとっ走り．国道３９号線を北上するとやがて雲が消えて晴天に！
旭川を過ぎたら晴天！大雪連峰も姿を現した（愛別付近）
サロマ湖に近い網走・北見地方では前の週には３０度前後の日が続いたが，６日前から発表され始める週間予報によると大会当日の天気は下表のように前２年の好天・高温とは正反対になりそうだった．過去には大会直前になって急に変わったこともあったが，今年はほとんど変化なく当日を迎えた．
| 日 | 天 候 | 最低気温 （度） |
最高気温 （度） |
降水確率 （％） |
| 6日前 | 晴れ時々曇り | 9 | 17 | 30 |
| 5日前 | 曇り | 9 | 15 | 40 |
| 4日前 | 曇り | 9 | 14 | 40 |
| 3日前 | 曇り | 9 | 16 | 40 |
| 2日前 | 曇り | 9 | 13 | 20 |
| 前日 | 曇り | 10 | 15 | 10 |
| 当日 | 曇り | 10.1 | 11.5 | - |
旭川を抜けた愛別，上川付近では晴天だったが，北見峠を越すと雲に覆われ始めた．やはりこちらは気候が異なるようだ．札幌から285km，小休止を入れて４時間弱走って受け付け会場のあるオホーツク海沿岸の湧別町に着いた．前日の受付は９時から始まっていたが，私の着いた１０時前にはまだ人影は少なく，ホタテ焼きはまだ準備が始まったばかりだった．
受付会場は湧別町総合体育館「アリーナ」．入り口には歓迎の言葉が
受付にナンバーカード引換証（誓約書）とヘルスチェックシートを提出し，ナンバーカード（中間地点でシャツを交換する場合の予備も含め２組４枚），プログラム，参加記念長袖シャツ（一番上の写真），などを受け取る．ランナーズ社のブースを見ているうちに，今年も大会記念Tシャツを衝動買いしてしまった．
団体のツアー客はお昼過ぎに到着なので，午前中の受付会場はガラガラ．ナンバーカード順に赤い袋が並べられている．
今年も宿泊はスタート地点に近い（約20km）遠軽町とした．師匠のＳ川さんと２台の車を利用してスタート地点までとゴール後の移動を分担し合うことにした．午後１時にゴール地点（常呂町）の駐車場で待ち合わせることにしていたので，湧別から明日のコースに沿って下見をしながら常呂町に向かった．実は，この記録メモ用の写真（距離標示やコースなどの）を予め撮っておくことも兼ねていた（のです）．
昨年と同じゴール近くの食堂で昼食（サロマ名産ホタテフライ定食）をとり，人影の少ないゴール地点付近をぶらついていたところにＳ川さん親子（お子さんも私と同じ５回目の参加）が到着．私の車をゴール後の移動用にこちらに置き，師匠の赤い伊太利亜車に３人が乗って湧別に・・・
受付会場は午前中と様変わりしていて，時折ツアーのバスが到着し参加選手やその家族でごった返している．ランナーズ社の大型画面映像車，ＲｕｎＶｉｓｉｏｎでは昨年の大会の模様を放映中で雰囲気を盛り上げている．殻付きホタテの炭火焼きも始まっていた．昨年から参加者名簿でチェックを受けて一人２枚のホタテ貝を受け取っていたが，今年はさらに本人であることを証明するものの提示が求められたという．私の場合，ナンバーカードを車に置いてきたので，車の免許証を出そうかと思ったら，善人と見られてＯＫとなった．（？）
受付会場でのホタテの炭火焼きサービス．右端は師匠Ｓ川さんのご子息
昨年は上からは強い日射が，下からは炭火熱の攻撃を受けてとにかく暑くビールをあおった記憶があるが，今年はこの時間帯に晴天となったものの風が涼しく，ビールを所望する気分にはなれなかった．
受付会場に隣接する湧別町文化センターで４時から行われた開会式では，主催者の挨拶の後，明日の健闘を祈って乾杯！ ホタテの刺身，ちらし寿司，いも餅，オードブル，そして手打ちそばのサービス（長蛇の列）もあり，しばらくは会場全体食べまくり．センターテーブルのお皿が空になって落ち着いたところで，今年新たにサロマンブルーメンバー（完走１０回以上のランナー）となった人達の紹介．あのＳ藤さんは，途中お休みしていたとのことで７０歳の今年になって会員となった．われわれ高齢者にとって励みになるが，Ｓ藤さんほどの実力者に少しでも近づけるように頑張らなくっちゃ．
サロマンブルーメンバー専用席には予め食べ物が用意されている．
昨年に引き続き遠軽町ジャズダンスサークルによるダイナミックな（おねえさん方の）踊りの余興が終わると散会となり，遠軽町の宿に向かった．明朝の食べ物などを隣のスーパーマーケットで購入し，７時頃には部屋に落ち着き，缶ビール１本で再度乾杯．巻き寿司などを口に入れ，これでお腹も大丈夫．
明日身につけるランシャツと半袖シャツの２着にナンバーカードを装着し，荷物の整理を終えて布団にもぐり込む．前日寝不足で，車で走り回った疲れもあり８時半ごろまでには・・・・・
