ゴールタイムと年齢との関係
完走者の年齢とゴールタイムの関係をプロットしてみると，あたり前のことながら高齢化するにしたがってタイムが遅くなる傾向は男女ともに見られる．しかし，どの世代でも早い人と遅い人のあいだには1時間もの差があり，年代間よりも個人差の大きいことが分かる．
一応，各年齢の平均的なゴールタイムを求めてみるため，指数曲線（最も相関係数が高く，高齢化によりタイムの落ち方が加速するとの仮定とも適合する）に近似させた式から下表のような年齢別平均ゴールタイムを算出してみた．この結果からは，10歳年をとってもゴールタイムは2分から4分ぐらいしか遅くならないことを示していて，高齢者の場合はふだんからトレーニングしている元気な人達が多く参加していることを反映したものと考えられる．
近似式から試算した年齢別平均ゴールタイム 年 齢 平均 Goal Time 男 子 女 子 20 1:35:23 1:44:06 25 1:38:49 1:46:03 30 1:38:17 1:48:02 35 1:39:46 1:50:03 40 1:41:17 1:52:06 45 1:42:49 1:54:06 50 1:44:22 1:56:20 55 1:45:56 1:58:30 60 1:48:33 2:00:43 65 1:49:10 2:02:58 70 1:50:49 2:05:16 完走者の年齢は？
完走者の年齢は下の図のように男性が18歳から73歳まで，女性が19歳から66歳まで広範囲である．人数がふえ始める年代は40歳前後で，このころに将来の健康に対する不安を感じ始め，走り始める人が多いのかもしれない．男性のピークは54歳であるが，55歳を超えるとなぜか急激に減少する．女性は参加者が少ないため，はっきりした傾向は認められないが，やはり30歳代後半からふえはじめ，50歳代後半に少なくなる．
永い冬が明けたのちの最初の大会のため，シーズン半ばの大会とは異なる傾向を示すかもしれないので，このあと他の大会と比較してみて，本大会の参加者の特徴についても明らかにしてみたい．
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